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2004年 10月 25日
名作『家栽の人』を読むと,桑田判事のお人柄に憧れると同時に,ある意味日本人にとって裁判官というのは,清廉潔白,公平無私,どんな真実でも見抜き,最善の解決策を教えてくれる,いわば「神さま」であって欲しいという願いがどこかにあるように思えてなりません。
裁判官といえども,一個の弱さを持った人間に過ぎません。全ての真実を見通すことなどできないし,常に魔法のような解決策を持っているわけでもありません。法律も人間が作るものである以上,できることには限りがあるのです。 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋(いか)ラズ イツモシヅカニワラツテヰル 「裁判官に必要なのは,静かな心だけですよ」と桑田判事はいいますが,人が互いに争い苦痛に悶えているのを直視して,何の動揺もしない強さを持て,ということではないでしょう。 ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ 法律で割り切ることによって起こる不条理に悩みながら,当事者と共に頭を抱える裁判官にこそ,弱い一個の人間としてできる精一杯の誠実さを感じるのはわたしだけでしょうか…?
by humitsuki
| 2004-10-25 20:27
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